Pick Up!!! American Composer

今回はアメリカで活躍した作曲家たちをピックアップ!
目覚ましい発展を遂げた20世紀アメリカならではのダイナミックな音楽や、ハリウッドの映画音楽、時代を見越した現代音楽など現代に通ずるものもいっぱい。
そんな彼らの功績を覗いてみましょう♪

Charles Ives
ーチャールズ・アイヴス

(1874~1954)
交響曲第2番より
なんと作曲から初演まで50年の年月を要した珍しい作品。アイヴス自身も演奏されることを想定していなかった…(!?)らしいですが、記念すべき初演の棒を振ったのはバーンスタインでした。
 アメリカ国内で前衛音楽に取り組んだ初期の作曲家。
前衛音楽で食べていくことが難しいと判断し、サラリーマン生活をスタート。
後に友人と会社を設立、引退するまで副社長を務めていたそうです。
作曲には趣味で取り組み、交響曲や室内楽曲など多くの作品を遺しました。
年を取るにつれて前衛的作品が多くなり、無調や微分音などを取り入れた作品も遺しています。

 

Paul Hindemith
ーパウル・ヒンデミット

(1895~1963) 

ドイツ生まれの作曲家、指揮者、演奏家。ナチスに追われたことによりアメリカへ移住、1946年に市民権を獲得しました。
多くの楽器のためのソナタを作曲したことでも知られます。彼についてより詳しく知りたい方はコチラから。

ピッツバーグ交響曲より
アメリカ、ピッツバーグ市の市制200年を記念して作曲されました。突然始まる出だしはインパクト大。それぞれの楽器が主張し、絡み合い展開していく現代作品です。
画家「マティス」より
中世ドイツの画家、マティスをテーマに作曲した”ヒンデミット事件”の元としても知られるオペラ。この事件により彼の公での活動は減りましたが、その分作曲に専念できたようです。

 

E. W. Korngold
ーエーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト

(1897~1957) 

11歳の時に作曲したバレエ音楽「雪だるま」がウィーン歌劇場で演奏されるなど、幼少期から目覚ましい活躍を遂げ「神童」といわれていました。
ユダヤ系だったためナチスから逃れアメリカへ亡命、その後は映画音楽の分野で功績を遺しました。

ロビンフッドの冒険
アカデミー作曲賞を受賞した、コルンゴルトの代表作。(その2年前にも「風雲児アドヴァース」で同賞受賞)手に汗握る戦いの音楽や甘く美しいラブシーンなど、各場面が緻密に描写されています。
キングスロウ~嵐の青春~
「スターウォーズ」メインテーマの元となった(!?)とも言われる冒頭が印象的。かわいらしいテーマや美しい旋律など多彩な音楽が詰まっています。石原勇太郎氏による解説はコチラから。
シー・ホーク組曲
海上で繰り広げられる勇壮かつスリリングな
戦いのシーンがダイナミックに描かれた音楽です。

 

Ferde Grofe
ーファーディ・グローフェ

(1892~1972) 

ニューヨーク生まれの作編曲家、ピアニスト。バリトン歌手の父親、チェロ奏者の母親の元に生まれました。作曲家だけでなくアレンジャーとしても活躍し、ガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」のオーケストレーションも担当しました。

グランドキャニオン
彼の代表作ともいえる楽曲。その名の通りアメリカのグランドキャニオン題材とし、日の出、赤い砂漠、山道を行く、日没、豪雨の5曲から成ります。ゴージャスかつ色彩豊かに描かれた作品です。
ミシシッピ組曲
アメリカを南北に縦断するミシシッピ川を下っていく様子が描写されています。源流の風景や川沿いの小さな町の情景、文化、パレードなどが全4曲にわたって収められています。

 

George Gershwin
ージョージ・ガーシュウィン

(1898~1937)
キューバ序曲
ガーシュウィンがキューバを訪問した際に受けた現地の印象や、その地で触れた音楽を元にかかれた作品です。ボンゴやマラカスなどの民族楽器を買い集めるほど、現地の音楽に興味を抱いたそうです。
ニューヨーク生まれの作曲家。
父親が彼の兄に音楽を学ばせようと買ってきたピアノに興味を示し、
音楽の道を切り拓いっていったよう。
ポップスやミュージカル、クラシックなどととジャンルにこだわらず
多岐にわたっての功績を遺しました。
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